全9巻。
やっと最終巻に来た。
9巻ものを完読なんていつ以来だろう。
ひどかったね、太平洋戦争。
最初の1年はともかく、あとは連戦連敗。
ガダルカナル→ニューギニア→フィリピン(レイテ)と負けパターンは同じ。
10倍の兵力、10倍の火力、10倍の艦船、10倍の飛行機を相手に闘っていた。いや、正確には戦えてもなかった。
「戦略持久」という言葉が頻出。
武器も食糧もなく、ジャングルに散って、がんばれ..という命令。
降伏・捕虜は厳禁なので、ジャングルで持久戦をしろという命令。てか、闘いではない。逃げ回っているだけ。万人単位の師団にさえそんな命令が下る。それで失った兵隊の5割はジャングルでの遭難か病気。
戦後、見つかった横井さん、小野田さんたちはそういう持久戦が2-30年になってしまった人たちかな。
日米の兵力差は、サイパン、硫黄島あたりになると100倍になっている。航空機も艦船も支援してくれない日本軍。玉砕が前提。
ポツダム宣言の前後。
本土決戦と言い張る陸軍の将校達。
そこに広島への原爆。ソ連の宣戦布告と侵入。そして長崎。
それに対して、当時としては憲法違反とも言える「具体的な命令」をしたのが昭和天皇。ご聖断。天皇は命令はしないのが鉄則。承認だけ。でも、強行した。ひたすら国民の命を守った。天皇の赤子を守った。
それに先立つ3ヶ月前、近衛文麿をソ連に送って停戦の仲介依頼という策があったがそのプランたるや「北海道も渡すからよろしく..」のような愚策。もし、それが実現していたら、今頃、日本はない。戦後、国は真っ二つ。
「沖縄は捨てられた..」は戦後の意図ある人たちの造語であることもわかった。
当時、沖縄は日本の本土そのもの。すでに本土決戦なのだ。
県民は、それこそ、自らの意志で、共に闘った、協力したと言える。
結果は悲惨だった。
あってはならないこと。
沖縄のための日本軍10万人(死者9.5万)、鹿屋からの特攻機、3,500名かな。そして、大和の特攻出撃。乗員2300人。特攻用の自爆小型船「震洋」 やロケット機「桜花」、それら、全部、失敗したけど出て行った。
文中、よく出てくる言葉。
皇軍。国民は天皇の赤子。神国。
難しい言葉だけど、9巻も読んでるとそれなりに腑に落ちる。
不思議な国ではある。
戦後の満州国。
日本人220万人。帰れたのは半数120万人だけ。あとは現地、匪賊やソ連軍による虐殺や拉致。そして現地民化。
関東軍は守ってくれなかったのではなく、8/15に終戦、武装解除になったから、守りようがなかった。8/9のソ連軍の侵入からたった1週間で武装解除。
関東軍、ピークは74万人。終戦時は64万人だけど、その主力は南方に移動されていて、実は、現地徴兵の部隊であった、まともな戦闘能力はなかった。





